ガワラジオ

個人的な出来事の整理用。

ゴール型思考とプロセス型思考

就職活動の時期である。

 

お昼時会社のロビーには隙がない程に整えられた髪を後ろで一つに纏め、清潔な黒いスーツに身を包んだ不安そうな就活生がOB訪問の為に列をなしている。そんな光景を見て、ふと、周囲のデキる就活生に受け入れてもらえなかった思想が蘇ってくるのである。

 

ゴール型思考とプロセス型思考。基本的に将来に対する人の思考はこの2つに大別出来るのではないかと思う。

 

ゴール型思考とは、確固たる目標を決めた上で、その目標を最優先課題と認識し、それに向かって最短ルートでひた走ろうとする考え方とここでは定義したい。一方プロセス型思考とは目標を決定するしないに関わらず、プロセス自体に意義を見出す考え方である。

 

例えば旅行を考えてみてほしい。海外旅行で行きたい観光地を列挙し、全て漏れなく回れるようタイトなスケジュールを組み、現地では寸分の狂いも無くスケジュール通りに行動する人がいたとすれば、それはゴール型思考に近い人間であろう。彼らにとって旅行とは自身が決めた目的地に如何に不備なく到達するかの一点が興味の対象である。一方、日にちとメンバーだけ決定した後は当日の気分によって行き先を変える人がいればそれはプロセス型思考に近い人間である。彼らにとっては行き先はそれほど大した意味を持たず、仲の良い友人と一緒に何かをする時間そのものが重要なのである。

 

ここまで定義したところで、特に就職活動で多くの難関企業から内定を貰っていたりするデキる就活生にはゴール型思考の人が多い気がしている。体育会系の人間がゴール型思考の人が多い気がするのも勝利が最大命題であるスポーツの性質によるものであろう。就職率と体育会系の正の相関は体力面や礼節面以外にも、企業と体育会が持つゴール型思考の親和性も一つの説明になるかもしれない。

 

ゴール型思考を説明する以下図1を参照願いたい。おそらく大志を抱く多くのゴール型思考の人間にとって、またそのような社員を育成する企業にとって、ゴールは「凡人では成し遂げられない特別な何か。」として設定しているはずである。凡人の枠が図のような扇形であるとすれば、扇の外にあるゴールめがけて直線的に進めば、半径という最短距離を通り、めでたく最短で凡人の枠から超え「凡人では成し遂げられない特別な何か。」を達成することができる。

 

図1. ゴール型思考の概念図

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然し、プロセス型も捨てたものではない。図2の右下のイメージのようにゴールを設定せず自由に進むことでいつの間にかゴール型より先に凡人の枠からはみ出すのである。素晴らしい。(「凡人の枠から超える」ことを「ゴール」として「プロセス型」を評価しているのは逆説的であるが...)

 

図2. ゴール型思考、プロセス型思考の拡張

 

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図2はゴール/プロセス型の大別と共に、物事の捉え方がActiveかPassiveかでもMappingしたものである。僕は勝手に右上を「意識高い系エリート層」左上を「にゃんにゃんOL層」、右下を「新時代の革命家層」、左下を「御託並べ層」と名付けた。

 

疲れたので各層へのブツクサボヤキはあとで書こう。。